第6・7巻   本紙  縦 25.0 p 横 15.0p 厚さ 1.2p 56丁

新編仏法大明録 (だいめいろく)

 大明録は、中国南宋の禅僧大慧宗杲(だいえそうこう)(1089-1163)の著作である。新編仏法大明録はこれを分かりやすく解説したもので、南宋の圭堂居士(けいどうこじ)が編した。「華厳経」などの経典と「景徳伝灯録」などの禅録を引用し、禅の立場より儒仏道三教一致の思想を説いている。
 松ヶ丘文庫所蔵の本書は、東福寺開山の聖一国師の将来本(東福寺蔵の宋版「仏法大明録」(重要文化財))に依り、正嘉元年(1257)に書写されたもので、最古の写本として注目される。
 本書の体裁は、綴葉装(てつようそう)であるが、綴目(とじめ)を中心に多数の虫喰いがあり、早急な修復が必要。修復は3カ年の計画で、本年度は 最終年度になる。

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