各務支考筆 観月自画賛 本紙 縦 30.0 p 横 42.0p                      観音奉納 「月花も もらさじ浜に 法の網」 東花坊

紙本淡彩 各務支考(かがみしこう)筆 観月自画賛・
紙本墨書 立花北枝(たちばなほくし)筆 かやつり草 自画賛

 各務支考(1665〜1731)・立花北枝(1718没)は、ともに俳聖松尾芭蕉の門人。
 支考は師没後全国を行脚して芭蕉の俳諧を宣布し、俳諧の大衆化に貢
献した俳人。支考の俳画は珍しく、本点に対する出展希望は多い。 北枝の作品は、元禄2年(1689)秋「奥の細道」の旅の芭蕉を案内して、金沢の野田山を散策したおりに、芭蕉から「かやつり草」を教えられた感激を詠んだ由緒あるもの。
 二点とも、本紙の摩滅・折れによる欠損がひどく、修復が急がれる作品。

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