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本紙 148.0cm×81.5cm |
絹本著色 役行者八大童子像(えんのぎょうじゃはちだいどうじぞう) |
本山修験宗総本山聖護院(しょうごいん)に伝わる中世に遡る修験道の本尊画像である。大画面の中に、山中の岩座に腰掛けた役行者を中心として、八大童子と前鬼・後鬼、獅子、虎、狼が周囲を取り囲む様子を描く。役行者は長頭巾に法衣、袈裟、蓑を着け、右手に独鈷杵(とっこしょ)、左手に錫杖(しゃくじょう)を執る。本図と祖本を同じくする室町時代の画幅が吉野の金峯山寺(きんぷせんじ)と櫻本坊(さくらもとぼう)に伝来しており、中世において修験道系寺院を中心に権威を持った図像とみられている。 |