上:巻子装姿6巻
下:巻第二十(一部) 28.1cm×770.7cm(本紙合計)
賀茂別雷神社文書(かもわけいかづちじんじゃもんじょ)のうち巻子(かんす)6巻 大手鑑(おおてかがみ)1帖
賀茂別雷神社文書は、平安時代以降、皇城鎮護の神として尊崇されてきた上賀茂神社の歴史を反映した平安時代後期から室町時代中期まで を中心とする古文書と日記・記録類がまとまって現存する史料群である。 今年度の修復対象は、昨年同様、巻子装文書6巻(巻第二十〜巻第二十五)で、室町幕府奉行人奉書、細川氏綱書状、後奈良天皇女房奉書副状、板倉勝重書状、板倉重宗書状ほかで、京都を代表する鴨川の水利に関する文書が多く残っている。 平成27年に斎行された第42回式年遷宮の古文書修復事業として実施された、経年による損傷が目立つ巻子装文書19巻の8ヵ年計画での修復に続き、 昨年度からあらたに巻子装文書6巻および大手鑑1帖について4ヵ年計画での修復事業を実施している(本年度はその2年目)。