上半身                   腹部・脚部
 像高167cm

埴輪(軽武装の男)

  本埴輪は、原始工芸・アイヌ工芸の研究者として知られる故杉山寿栄男によって伝えられたもので、昭和16年朝日新聞社刊の「日本文化史展覧會図録」にも写真が掲載されており、古くから貴重な考古資料として知られていた。
 古墳時代後期(6世紀後半)を代表する埴輪で、この時期に作られた人物埴輪群は、当時の儀式を再現した状況で配されていることが多いが、この埴輪もそうした様子を構成する一体であったと考えられる。髪型から身分の高い貴人と推定され、さらに甲冑を着けてないことから、武装というよりは儀式に参列するときの正装した姿を現したものと考えられる。
 東北歴史博物館にて展示していたが、2011年3月11日に発生した東日本大震災により展示ケース内で倒壊破損した。

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