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(本紙 縦203.3 p 横148.8p) |
絹本著色 不動明王二童子像 |
青蓮院所蔵の「不動明王二童子像」(通称「青不動」)は平安中期作。制作期から数えて1000年近くの歳月を経ている。 画面中央に濃青色の不動明王、左右に童子を配するという安定感のある構図で、明るく典雅な賦彩がみられる格調高い作品であり、不動明王画像中の傑作の一つとされている。 経年の劣化による彩色層の剥離、折れ等の損傷が進行しており、早急な保存修理処置が必要な状態である。また、過去の補修で施された本紙裏面の擦れが顕著となっていることから、剥離止めや汚れの除去、過去に施されている後補材、肌裏紙の除去を行う。修復は、一昨年から3カ年の計画で実施され、本年度はその最終年度にあたる。 |