絹本著色　十二神将像

　辰神将像（縦130.3cm　横60.6cm）午神将像（縦130.3cm　横60.6cm）

絹本著色　十二神将像

　称名寺（横浜市金沢区）の十二神将像は鎌倉時代に描かれたと推定される仏教絵画で、十二神将像を十二幅に分け、それぞれ眷属や十二支の動物を伴って描かれた大変珍しい作例である。明治43年には旧国宝に、昭和25年には重要文化財に指定されている。
　経年の変化により十二幅全体にわたり、本紙に折れ、うねり、凹み、しわ等が生じている他、表装にも汚れや傷みが多数認められ、折れに沿って画面の切れや絵具の剥落の危険性が高まっている。今年度より4カ年計画で修理が開始される。