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本紙 縦 136.0 p 横 126.0p |
黒綸子地(くろりんずじ)雪輪草花模様(ゆきわくさばなもよう)絞縫箔(しぼりぬいはく) 打敷(うちしき) |
本打敷は、黒の綸子地に雪輪風の丸模様に細密な草花のモチーフを鹿子絞と刺繍であらわし、余白を金摺箔のすやり霞で埋め尽した打敷であり、17世紀前半に流行した衣服の特徴を示す「慶長小袖」を仕立直したものである。 衣服を再利用している打敷は、寄進にまつわる銘文が記されていることが多く、制作年代の手がかりの少ない染織史において、基準作として取り扱われる作例も少なくない。本作品にも裏面に享保11年(1726)と弘化2年(1845)の二種の銘文がある。 表地・裏地ともに欠損箇所があり、そこからさらに傷みが広がる可能性が考えられ、修復が急がれる。 昨年度から2カ年計画で修復を実施しており、本年度で完了する。 |