本紙 縦 516.0p 横 532.0p

 元禄豊後国絵図

 「元禄豊後国絵図」は、岡・臼杵両藩が幕命によって元禄14年(1701)に完成させた豊後国の古地図である。仕上げは狩野良信らが行った。
 江戸幕府は国ごとの絵図である「国絵図」作成を4回(慶長・正保・元禄・天保の各年間)命じているが、仕様統一、国境確定など行った元禄度の国絵図は、近世日本の「すがた」を知る上で重要な資料である。しかし現在、正・副本とも残存例が少ない。
 この絵図は、不適切な旧修理等の損傷が大きく、且つ、非常に大きな資料であるため、2カ年計画で繕い・裏打ちの交換等の修復を行う。

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