(本紙 縦38.5p 横53.5p)

与謝蕪村句稿 梅亭筆 炭俵画

 蕪村の自筆句稿を貼り、直弟子梅亭が画を添えたもの。 蕪村には、妻と離縁して出戻ってきた一人娘がいたが、蕪村は終焉の際に、内弟子の梅亭と駆けつけた月渓に、家族の後事を託した。 
 そこで、娘の再婚の際、婚資捻出のために、弟子たちが師蕪村の自筆稿を売り出したもので、いわゆる「嫁入手(よめいりて)」と称されて伝存している。
 梅亭は、画・俳諧ともに蕪村の弟子で「近江蕪村」と称された。本紙の横折れが甚だしく、表装も糊離れが認められる。

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