(口径16.8p 器高7.4cm)
埼玉将軍山古墳出土銅鋺
 埼玉県行田市にある将軍山古墳は全長90m、後円部高さ8.4m、前方部高さ9.4mの前方後円墳で、明治27年に発掘され、横穴式石室から銅鋺、飾り大刀、馬冑、金銅製の馬具、武器類などの副葬品が発見された。
この銅鋺は他の2点とともに出土したが、現在地元に残っているのはこの1点である。口径 16.8p、器高 7.4pで、口縁の一部を欠失しているが、深い器形、口縁部の作り、条線等から6世紀後半の製作と推定され、大型銅鋺の代表例として貴重である。
 現在さきたま資料館の目玉展示品となっているが、全面が緑青に覆われ、銹化が進行しているので、錆取りを行い合成樹脂を含浸した上で欠損部を復原する。

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