(像高148cm)
木彫阿弥陀如来立像
 嘉祥2年(849)創建と伝えられる、わが国有数の山岳仏教の霊場である三佛寺本堂の本尊三仏のひとつとして、長年秘仏のまま本堂厨子内に安置されて来たが、平成13年度に行われた調査によって発見され、11世紀から12世紀にかけて制作された貴重な平安彫刻であることが判明した。
 長年にわたり高湿度の厨子内に封閉されて現在に至ったために、著しい破損が進行して、すでに自立不能の状態となっている。
修理は、像本体を解体し毀損箇所の補修を行うと共に、尊容を害している後補の彩色を除去し古色仕上げを施す。修理後は本尊として開帳を予定している。

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