(32卷 天地最大 29.5cm  24紙)
阿蘇家文書
 熊本県一の宮町の阿蘇神社の宮司(旧大宮司)家に伝来した古文書で、昭和32年(1957)に大部分が熊本大学の所蔵となった。
 内容はその大部分が原本で、鎌倉・南北朝期を中心に平安末から幕末期に及び、計304通、34巻に成巻されている。阿蘇神社は、その勢威が平安末期には広く肥後一国に及んでいたことから、鎌倉時代の執権北条氏の発給した文書や、南北朝期の南朝方、北朝方双方からの文書等があり、当時の九州の政治情勢を知る上での貴重な資料であるほか、神社領・荘園関係資料、造営・祭事関係資料として貴重なものも多い。
昭和63年から修理が行われているが、今年度は第32〜33巻の修理を行い、来年度残り1巻の修理で事業は完了する。

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