天狗久作                                                             (頭の高さ 11〜15cm)                           人形冨作
阿波浄瑠璃人形保存修理事業 
 明治24年に徳島県から北海道真駒内に入植した人々が同28年に人形芝居をするため徳島からとりよせた木偶40体余のうち、現存する頭6点及び足1対。
 阿波では、人形芝居に使用する木偶の制作は、幾多の人形師によって伝承されてきたが、中でも阿波人形の基礎を作った人形富や,その弟子で明治・大正・昭和の3時期にわたり活躍した天狗久制作の頭は、その気品に満ちた美しさから高く評価されている。
 対象の頭には、人形富の優品1点と天狗久初期の作品1点が含まれており、この2点を含めていずれも初期の阿波人形の特徴を表している阿波人形制作史上及び北海道開拓史上重要な資料。
 保存状況が悪いため、早急な修理が必要。

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