広目天立像(像高80cm)

川崎薬師堂 仏像

川崎薬師堂には薬師如来坐像を本尊とし釈迦如来坐像、阿弥陀如来坐像、広目天立像、多聞天立像の5体が安置されている。いずれも銘がなく造仏年代は不明であるが、像容、衣服、印相などの特徴から和風化の進んだ平安特代後期の作と考えられる。    
 修復は、2カ年計画で、昨年の3如来坐像に続き今年度は広目天立像、多聞天立像の修復を行う。2立像は共に像高80センチ、檜の一木造りであるが、矧目が緩み、手の部分が崩落するなど木質の風化も著しい。
 後補の彩色が全体に施され尊容を著しく害しているので全て取り除く。 

Copyright (C) The Sumitomo Foundation. All Rights Reserved.

前ページに戻る