銅戈 全長 27.2cm                        勾玉                              管玉         

吹上遺跡出土品(ふきあげいせきしゅつどひん)

 吹上遺跡は大分県日田市北部の吹上原台地に所在し、県史跡に指定されている。1995年度の調査で、弥生時代(紀元前3世紀〜1世紀)の有力者の墓とされる甕棺墓(かめかんぼ)7基、木棺墓3基が見つかった。副葬品からは、銅剣や銅戈(どうか)などの武器類、貝輪、勾玉などの装飾品が多数出土し、そのうち577点が2010年に重要文化財に指定された。
 出土品はいずれも長期保存のための修理が必要である。今年度は、4号甕棺墓の銅戈、4号、5号甕棺墓の勾玉、4号甕棺墓の管玉と甕棺墓(1号、2号他)を修復する予定である。
 出土品全体の修復は9ヵ年計画で行っており、今年度はその4年目となる。


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