「八瀬童子関係資料(やせどうじかんけいしりょう)」装束類91点
重要文化財「八瀬童子関係資料」とは、現在の京都市左京区八瀬の地域において自治組織を形成した里人(古来より八瀬童子と呼称する)によって伝世された南北朝時代から昭和14年に至るまでの文書・記録類650点と装束類91点をいう。 今回助成の対象となる装束類は、明治時代以降の大喪の儀及び大礼の儀において、八瀬童子が着装したもので、平安時代の下級官人の装束を模して制作された。 大喪の儀の装束として黒闕腋袍(くろけってきのほう)、肩当(灰青色)、黒布袴、黒布帯、脛巾(はばき)が、大礼の儀の装束として黄布衫(きふさん)、裲襠(りょうとう)、白布袴、白布帯、脛巾などが残されている。3ヵ年計画で実施している修復事業 は、今年度が最終年度となる。