戌神将像                丑神将像
各本紙 79.3cm×40.9cm

絹本著色 十二神将像(じゅうにしんしょうぞう)

 称名寺(横浜市金沢区)の十二神将像は鎌倉時代に描かれたと推定される仏教絵画で、十二神将像を十二幅に分け、それぞれ眷属や十二支の動物を伴って描かれた大変珍しい作例である。 十二神将は、陰陽五行説に従って方位ごとに塗り分けられ、画面上方に描かれた二つの月輪にそれぞれ本地仏と七曜星と思われる尊像が描かれている。明治43年には旧国宝に、昭和25年には重要文化財に指定され た。
 経年により十二幅全体にわたり、本紙に折れ、うねり、凹み、しわ等が生じている他、表装にも汚れや傷みが多数認められ、折れに沿って画面の切れや絵具の剥落の危険性が高まっている。5ヵ年計画で修理を実施しており、今年度は4年目となる。


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