いずれも 径 80.0cm

 木造懸仏

 神照寺(じんしょうじ)の懸仏(かけぼとけ)は、釈迦如来坐像、阿弥陀如来坐像、薬師如来坐像の3面からなり、室町時代の作といわれている。
 鏡板の二重の圏線で分けられた内区中央に像本体を置き、その上方には日輪、月輪を配している。鐶座は獅噛座(しがみざ)で、いずれも蓮台上に坐し、両袖先を台座両脇に長く垂らしているのが特徴である。
 本堂の壁に掛けて保管されていたが、東日本大震災により紐が切れて落下し、鏡面部材の矧目が遊離した。また、薬師如来坐像の両手先、薬壺や外区の笠鋲飾の亡失など著しい損傷を受けた。虫穴などもあるため、併せて修復を図る。

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