梅蒔絵手箱 (縦25.8cm 横34.5cm 高19.7cm)


国宝梅蒔絵手箱及び内容品

梅蒔絵(うめまきえ)手箱は、内容品として化粧道具一式が収められた鎌倉時代の大型手箱であり、北条政子奉納と伝えられる。中世の手箱で内容品が備わる例は珍しく、風俗史上貴重な資料であると共に、技法的にも高蒔絵・葦手意匠を使用した初期の作例として重要である。
現状は全体に漆塗膜の劣化が著しく、我国の指定文化財の保存修理に則り塗膜安定を主とした現状維持修理を施し、鎌倉時代手箱の希少な遺例である本作品の保存を図る。

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