(本紙 縦122.5cm 横50.0cm)


絹本著色興正菩薩像

本図は、興正菩薩叡尊(こうしょうぼさつえいそん)像のうち、授戒や夏安居(げあんご)の本尊像として用いられる形式を正しく伝え、叡尊中興の西大寺に伝わる由緒正しい貴重な作例である。同作例の中では最も表現描写にすぐれ、制作時代も鎌倉時代14世紀におくことができるもので、文化財としての価値はきわめて高い。
しかし現状では画絹の損傷が著しく、本紙の横折れ、亀裂、裏打ち紙の焼け等が目立つので、解体修理を行い、補絹、繕い等を行って表装を新たにする。

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