(像高 110.4cm)                 


小犬丸観音堂 天部像

修復対象の天部像(てんぶぞう)2躯は、本尊の如意輪観音(にょいりんかんのん)座像と共に平安時代末期の仏像で、体部を桧材で造り、腕部は両肩で別材を用い、漆箔で仕上げている。古代布勢駅家の置かれた当地に永く伝えられ、当地方に残る平安仏の中では最も良く体躯、相貌が残されているが、全体に虫蝕腐蝕が著しく、後世の稚拙な彩色補修によって本来の姿を失っている。
全体の解体補修により、虫蝕部の補充填、腐蝕部の取替作成、漆木屑等による補修を2年度で実施予定。

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