上:巻1 巻頭   33.0cm×48.5cm

:巻1 第2紙 33.0cm×51.7cm

 紙本著色 日蓮聖人註画讃(にちれんしょうにんちゅうがさん)5巻

  本圀寺は、日蓮宗の大本山である。建長5年(1253)に日蓮聖人(1222~1282)が鎌倉に居を構えた法華堂を前身とし、その後京都に移された。

  日蓮聖人の伝記を集大成した最初の絵巻物である「日蓮聖人註画讃」は本圀寺一門の僧である日澄(1441~1510)によって著されたが、本作品は、天文5年(1536)に、安立院権大僧都日政(あんりゅういんごんのだいそうずにっせい)が絵師の窪田統泰(くぼたむねやす)(生没年不詳)にその原本を模写ならびに増補させて完成させたものとみられる。

  同図の修復記事によると、前回の修復はほぼ200年前に行われており、現在では画面の顔料の剥落や本紙料紙に折れが生じるなど劣化が進み、早急な修理が必要な状況にある。7ヵ年計画で修復を行っており、本年度は2年目となる。


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