ザールテパ遺跡(ウズベキスタン)出土壁画の保存修復
 

  ザールテパ遺跡は、ウズベキスタン南部アフガニスタン国境に近いテルメズ近郊にある都城址(とじょうし)である。
 修復対象は、1977年に同遺跡から発見された極彩色の壁画2点で、3〜4世紀ごろに制作されたと推定される。双方とも巨大な鳥が女性をかかえて飛び立つ姿を表し、インド神話の「龍女をさらうガルーダ」を表現していると考えられているもので、古くはバクトリアと呼ばれた同地域の古代文化を伝える貴重な資料である。
 発見後、保存修復作業が開始されたものの、中断していたが、2021年度より、サマルカンド考古学研究所と共同で3年計画にて保存修復作業が行われている。

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