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フリーア美術館(米国)所蔵「地蔵菩薩霊験記」の修復 |
フリーア美術館は、1923年にスミソニアン初の美術館として設立され、日本の作品は、奈良から明治初期まで約6,000点を所蔵し国宝級の美術品も少なくない。 修復助成対象の「地蔵菩薩霊験記」は鎌倉時代13世紀中頃の作品である。地蔵菩薩の慈悲深さが様々な物語の中でふんだんに描かれている。作者は不詳であるが、作品から推察される芸術的な技量と多才な能力は秀逸である。 現状は、ひどい縦の折れ、破れや絵の具の剥落、浮き・はがれ等が多く見られ、状態は大変不安定である。過去何回も修理された形跡があることや本品の長さを考慮すると本格的な修復には時間を要するため3年計画としている。修復作業は、フリーア美術館自らが行っている。 |