ヴァージニア美術館（アメリカ）所蔵「阿弥陀三尊来迎図」の修復

　1936年に開館したヴァージニア美術館は、世界各地の約35,000点以上の美術品を幅広く所蔵している。
　修復助成対象の「阿弥陀三尊来迎図」は、鎌倉時代の作品で、截金（きりかね）の技巧により大変豪華であり、子どもの側で女性の信者がお経を唱えている姿が描かれているのが特徴的である。
　現状は、非常に脆弱な状態で、この何十年と展示ができていない。過去の修復時に使用された不適切な糊のために固くなり、ひずみ等の変形も発生し巻き取れないほど状態が悪くなっているため修復が急がれる。
　修復作業は、ワシントンＤＣの日系修復所にて行われる予定。