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パタン宮殿(ネパール)スンダリ・チョーク「象牙の窓」の修復 |
世界文化遺産に指定されているカトマンズ渓谷のパタン宮殿は、マッラ王朝後期にあたる17〜18世紀頃に建てられたネパールの伝統的な建築様式を代表する建造群。 本修復対象は、建造群の最南端に位置するスンダリ・チョーク(宮廷中庭)のダルバール広場に面する建物の金装飾の窓とその左右の象牙彫刻の窓である。この形態の窓は、パタン宮殿の中ではここだけで、しかもネパールの中でも現存する象牙彫刻の窓としては大変珍しい。 材木の腐食、鼠や虫による被害、地震の影響などで損傷が大きく、全体に非常に脆い状態で至急修復が必要となっている。 |