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内蒙古博物院(中国)所蔵 西夏文書の保存と環境整備 |
西夏文字は、現在の寧夏から甘粛・内蒙古に跨る中国西北部に栄えた西夏王国(1032〜1227)が考案した文字である。 今回修復対象とする文書は、中国内蒙古文物考古研究所阿拉善盟(アラシャーメイ)文物考古站が、内蒙古自治区のハラホト(黒水城)において発見した文書のうち、内蒙古博物院が収蔵している『圣観自在大悲心総持功コ依経集』と『頂尊相勝総持功コ依経集』である。 いずれも、国家一級文物に指定されているが、欠損・変色・糊の剥がれに加え、泥などによる汚れもある。この貴重な文化財を保存し展示に活用するために、保存修復処置が求められたもの。 |