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パタン宮殿(ネパール)ムル・チョーク「ライオン像」の修復 |
世界文化遺産に指定されているカトマンズ渓谷のパタン宮殿は、マッラ王朝後期にあたる1647年〜1734年に建てられたネパールの伝統的な建築様式を代表する建造群。 本修復対象は、建造群の中央に位置し中心的な存在であるムル・チョーク(宮廷中庭)の西側建物の主要ゲート両脇に立つ美しい雌雄のライオン像のうちの雄ライオン像(1666年頃制作)。現地の人々にとって宗教的、文化的に重要な位置づけにある彫刻で、修復されることの意義は大きい。 何百年もの間、屋外で風雨にさらされ幾度も地震に遭遇したが、保存処置が行われてこなかったことから、全面的な修復が必要な状態になっている。 |