染織裂

パラカス文化(ペルー)染織作品の復元と分析 (継続)

 ペルー南部海岸に今から2500年前より興ったパラカス文化では、既に高度な技術の染織品が作られており、文字を持たなかった彼らが使った伝達手段の一つであると考えられる。遺跡より出土する土器と同様に、染織品は当時の生活の様子から宗教、世界観などを知るための重要な考古学的資料である。前年度の調査で、天野博物館所蔵の染織裂は1930年代に発見された22点以上の染織品が文様ごとに切り取られた部分(400点以上)であることがわかった。今年度は調査結果に基づき、修復保存作業に入る。

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