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(直径34.0p 高さ36.0p) |
行器 (ほかい) |
行器(ほかい)はアイヌの人々にとって、神に捧げる酒の醸造や容器として用いられることもあり、他の漆器類とともに神前を飾る重要な宝物の一つであった。日本国内から優品が多数招来されたが、現在は大半が分散・消失している。 本品は後志国余市(現余市町)のアイヌの収蔵品であったとされ、原始工芸・アイヌ工芸の研究者として知られる故杉山寿栄男氏に収集され、現 在は平成7年に杉山氏の遺族から寄贈を受けた東北歴史博物館に保管されている。 戦災等で一部が焼失、炭化しているが、原形は保たれており、アイヌ文化研究に資するべき貴重な文化財である。 今般の修復では後補の着色の除去、漆の剥落防止、炭化した脆弱部分の補強等を行う。 |