薬師如来坐像 (像高 98.0p)

木造薬師如来坐像ほか2躯

 三岳寺の薬師如来像と大日如来像、十一面観音菩薩像は、永仁2年(1294)に制作されたことが明らかな鎌倉時代後期の基準作で、肥前千葉氏が関与し、慶派の仏師湛慶(たんけい)が制作したと考えられることも重要である。
 九州に多くみられる楠材を用いていることから当地で制作されたと考えられるが、鼻柱の太い力強い顔立ちなどに宋風の表現が認められる優品
で、等身を超える堂々たる仏像である。
 各像とも矧目がゆるみ、虫食い、朽損のため各所で木材がスポンジ状に劣化している。

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