(本紙 縦105.0p 横40.0p)

絹本著色阿弥陀三尊来迎十仏図

 真言宗の古刹、感神院木山寺に伝わる本図は、南北朝時代に制作されたと考えられている。                                描かれている十仏は平安貴族の間で広まった極楽往生信仰が発展していくなかで描かれるようになり、十仏はやがて十一仏、十二仏と数が増えていき、室町時代には、十三仏となって確立される。本画は十仏に阿弥陀三尊を加えて十三仏の形態に整えており、十三仏信仰の形成過程を知ることのできる貴重な資料である。
 これまで、長期間土蔵内に保管されたままであったため、本紙、表装ともにシミや虫食いをはじめとする傷みが著しく、修復は全体に及んで実施する。

Copyright (C) The Sumitomo Foundation. All Rights Reserved.

前ページに戻る