伝玄奘三蔵坐像(像高85.4cm)
木造四天王立像・伝玄奘三蔵坐像・伝天武天皇坐像
6躯の本像は、長らく破損仏としてばらばらの状態で薬師寺に伝わってきたが、近年、復元が可能な状態にまで部材が整理された。現状は痛ましい姿であるが、いずれも鎌倉時代の寄木造りになる等身大の像で、四天王像は文永11年(1272年)の墨書を有す点で貴重であり、伝玄奘三蔵像・伝天武天皇像は寺伝通りならば、ともに薬師寺に縁深く(玄奘三蔵は法相宗の始祖、天武天皇は発願天皇)、他に類例のない彫像だけにその意義は大きい。
 修復は当初計画比1年延びて6カ年となり、昨年度に続く5年目の本年度は、平成12年の玄奘三蔵像の完成に続いて、四天王像の修理が完了する。
最終年度は、伝天武天皇像を完成させる。

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