(冊子本 縦19.0p 横17.3p)

紙本墨書如光(にょこう)弟子帳
本書は、文明16年(1484年)に執筆された上宮寺三十代如光の弟子帳である。中世地方寺院の教線伸展状況を示す唯一の同時代史料であり、三河一向一揆の拠点となる佐々木上宮寺の基盤や東海地方における本願寺教団が形成される状況を伝えるものである。
また現在の愛知県岡崎市の「岡崎」という地名が歴史上初めて記載される史料でもある。
本書は、昭和63年の上宮寺の火災によって、部分的に炭化したものの、よく原形を保って救出された。しかし、炭化による劣化で極めて脆弱となり原形を失う危険があるため、現状維持修復を行う。

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