(像高88.1cm)
阿弥陀如来坐像
願生寺の阿弥陀如来坐は、堂々とした体躯や張りのある面部の肉付きなどが運慶の作風に近く、鎌倉時代初期、12世紀末から13世紀初頭の運慶周辺仏師の作とみられる優品である。
 伝来は不明であるが、この時期の東国における慶派仏師の活動をうかがわせる遺品として意義が深い。
現状は、脚部、左手首先などが分離し、後世の漆箔、古色が表面を覆い、像容を損ねている。
解体修理を行ない、後補の漆箔、古色を取り除き、東京国立博物館において公開する。

Copyright (C) The Sumitomo Foundation. All Rights Reserved.

前ページに戻る