松尾芭蕉筆「我冨り」句短冊 「我冨り 新年古き米五升 桃青」(縦35.1cm 横5.3cm) |
かきもりぶんこ |
柿衞文庫所蔵 俳諧真蹟修復事業 |
今回修復予定の「我冨り」句短冊は、松尾芭蕉が天和4年(1684年)の正月に、芭蕉庵での侘びた暮らしを詠んだ有名句。日本の3大俳諧コレクションと評価をうける柿衞文庫の俳諧資料の中で、とりわけ松尾芭蕉の自筆資料は貴重である。 また服部嵐雪の批点は当時の俳諧の指導方法を今に伝える貴重なもの、呉春画松図横額は、四条派と呼ばれる一派を樹立した画家呉春の絹本墨画の松図である。 昨年度に引き続き、3点の汚れ、横折れ、糊離れを修復し、事業は完了する。 |