越前敦賀之図
 60.5cm×85.0cm

 石黒信由(いしくろのぶよし)関係資料

  江戸時代後期の和算家・測量家の石黒信由(1760〜1836)以下4代の和算・西洋数学・測量術・絵図作製・航海術等の学問・技術等に関する史料群12,000点余は石黒家に伝来してきたが、大正9年地元有志により設立された高樹会(昭和6年財団法人認可)に移され、平成10年新湊市博物館(現射水市新湊博物館)の建設に伴い同館に寄託された。
  この史料群は、江戸時代後期の学問・技術の水準の高さを示す資料として学術的価値が高く、このうち6,390点が石黒信由関係資料として重要文化財に指定されている。
  測量野帳や日記などの文書類は、虫損など傷みが著しく、こより綴じも多くが破損、劣化している。地図類は昭和40年代の修理の際に紙継ぎにズレが生じ、精度の高い実測図としての歴史的価値を損なっている。
 平成15年に開始した保存修理事業は平成29年度をもって 3期通算15年を終え、新たに第4期9ヵ年での修理事業を実施しており、本年度は6年目となる。


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